虫生の森の植物たちと動物たち

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ハリガネムシ

ハリガネムシ 類線形動物門ハリガネムシ綱(線形虫綱)ハリガネムシ目
ミミズなどと違い体に伸縮性がなく、のたうち回るような特徴的な動き方をする。カマキリを殺すと中から出てくる虫として良く知られている様に、カマキリやカマドウマ・バッタ・キリギリス・ゴミムシ・コオロギ・ミズスマシ・ゲンゴロウなどといった昆虫類の寄生虫です。

水中で交尾・産卵した幼生(シスト)を水生昆虫(カゲロウ・ユスリカ・ヤゴなど)が食べて成虫になり、カマキリやカマドウマなどに食べられることや、幼生が草などについて食べられることで寄生します。そうして成虫になったハリガネムシは宿主の脳にある種のタンパク質を注入し、宿主を操作して水に飛び込ませる。宿主が魚やカエルなどの捕食者に食べられる前に宿主の尻から脱出すると、水中で自由生活し、交尾・産卵を行います。
ハリガネムシが寄生した虫を水に飛び込ませることで、水生昆虫の魚やカエルによる捕食が制限され、水生昆虫の減少が抑えられて河川の生態系を維持しているという報告があるほど河川の生態系のバランス維持に重要な位置を占めているそうです。

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動物, 水生