今年5月の活動で地域のとんど祭りのための丸太を切り出していましたが、追加の必要があったので、里道沿いの杉の中から適した太さのものを選び伐倒しました。ターゲットは直径15~20cmのものですが、実際に探してみるとけっこうな巨木ばかりで、意外と少数派。幸い比較的切りやすいところに1本見つけ、1.5mの丸太が5本用意できました。ついでに里道沿いにある立ち枯れた危険木を1本、伐倒処理しました。また、同時に別グループが里道北入口の整備に取りかかり、刈払い機を使うなどしてスッキリと玄関らしい仕上りになりました(写真下段左)。

関西はこの日、ぐっと冷え込む朝を迎えましたが、寒くなって目立ってくるのが野鳥の動きです。基地東屋の背後に生えるエゴノキヤマガラの小集団が訪れ、せわしなく実をついばんでいました(写真下段中)。また、森の中ではコバノガマズミの赤い実が、よりいっそう鮮やかさを増して輝いていました(写真下段右)。


活動開始前の朝一番、基地近くに咲くヨシノアザミに、アサギマダラが吸蜜に訪れていました。近辺の低山ではちらほら訪問の便りが聞かれていましたが、ここでもようやく会え、嬉しい限りです。また元気に西へと旅立ってほしいものです。基地の横ではアキチョウジがたくさんの青紫色の花を咲かせていました。

今日は森を暗くしているソヨゴ、アラカシ等照葉樹の間伐や、今まで特に川沿いの小道周辺で散見されていた、立ち枯れた木の整備に取り組みました。ただ、その数も少なくはないので、優先順を考えながら道を見回り、短時間で除去できそうなものは除去する、という方向で作業しました。これからもずっと続くことになる作業ですが、間伐して光が差し、風通しが良くなる様子は何度味わっても気持ちのいいものです。


ブログへのリンクhttps://musyunokai.com/日曜体験会ブログ/


先週に引き続き、清和台南小学校の体験学習を実施しました。主なメニューは先週と同じで、常緑樹(ソヨゴ)の伐倒です。児童数は30人ですが、今回も子ども達の元気の良さに圧倒されました。ケガなく終えることができてよかったです。(右下の写真は、すぐ横にある大きなコナラの幹の太さを体感しているところ。メジャーで計測すると、3.5mもありました。)

次回の南小の体験学習は12月の予定です


毎回子ども達の強い意欲に圧倒される小学生の体験学習。1回目は森の観察やササ刈り体験といった入門編でしたが、2回目の今日はいよいよ常緑樹の伐倒に取り組みます。あらかじめ、森を明るくするという伐倒の意義、ノコの使い方(受け口、追い口)、倒し方(ロープ掛け)、片付け方(枝葉の処理)などを本部前広場で学んだ後、現場へと向かいます。

児童たち35人は3つの班に分かれ、それぞれのリーダー(虫生の森会員)の指示、サポートを受けながら、課題に挑戦しました。草木や土を嫌がる児童は全くおらず、ケガもなく、まさに目を輝かせながら取り組んでくれたのでした。森林整備とはどういうことなのか、少しでも体感してもらえたなら、今回の体験学習も意味があったと言えるでしょう。

次回11月の3回目は、切り出した木材を使った工作に取り組みます。


夏の間、つる草が伸び放題になっていた、里道北入口周辺の整備をしました。特に、どこから紛れ込んだのか宿根アサガオの繁茂がすさまじく、クズやヤブガラシに勝るほどの強靱ぶりでした。出来る範囲で刈り取りましたが、根絶はなかなか難しいです(写真上:作業前/写真中:作業後)。また、里道の駐車スペースにあたるところに、枯木が倒れていたのでこれも処理。駐車中の車に倒れず幸いでした。それから森の散策路の方では、手摺りで結合部が痛んでいる箇所があったので、新しいジョイントに付け替え補修しました。

森の中ではノササゲ(黄色い花)やヤブマメ(紫の花)といったつる草の小さな花が、けなげにたくましく咲いていました。右下の写真はホタルガ(左)とキンモンガ(右)という日中に飛ぶ蛾で、仲よくヒヨドリバナに吸蜜しています。


前回(9日)にやり残した倒木とはまた別の、サクラ1本(森の小道脇の斜面)、コナラ2本(奥の広場近くの小道脇)の計3本を、今日もチェーンソー使いのメンバー中心に処理しました。このところ倒木処理が続きますが、倒木の原因はいわゆるナラ枯れ病や、クビアカツヤカミキリの仕業ではないようです。森林も新陳代謝をしているということでしょうか。

一方、別動隊が30日に予定している清和台小学校の体験学習に備え、伐倒する木々の選定、確認を行いました。

今日は森の中ではゴマダラチョウが葉上の朝露をなめている珍しい光景や(写真左上)、ミヤマウズラという小さなラン科植物の、可憐な花を観察することができました(写真右下)。


まだまだ暑さの残る森の中で、毎年恒例の水鉄砲を作って遊ぶ体験会を開催しました。今年は2組の家族の参加で、和やかな体験会となりました。主役は幼稚園と小学生のお子さんたちですが、親御さんや虫生の森の会員も童心に戻り、一緒になって水鉄砲の製作と的あて遊びを楽しみました。

水鉄砲はキリで穴を開けた外筒と、先端に白布を巻いて固定した押し棒だけ、という至ってシンプルなもの。お子さんたちは竹をノコギリで切り出すところから穴開け、布の巻き付けまで、大人のサポートを受けつつ自分の力で作り上げました。

こうした森の中での楽しい体験が、大人になっても思い出としていつまでも残っていてくれれば私達も嬉しいです。


今週は倒木処理の続きです。樹冠部の枝がまだ周囲の木々に引っかかったままだったので、チェーンソー、ロープ、筋力を駆使して落とせるだけ落としました。厄介な作業でしたが、ベテランのメンバーが安全を配慮しながらも、段取りよく処理してくれました(写真中央上が処理後の現場)。

その後、森の奥のもう1箇所の倒木現場に向かい、状況を確認。既に処理したコナラとほぼ同サイズの大きなコナラでしたが、今度は残念ながら手摺りに交叉して倒れ、大きく押し曲げていました(写真右上)。ただ、場所がふだんは使わない小道だったので、本格的な作業はまた次回以降ということで、この日は終了しました。

森の中では谷間にあたるところでリンボク(バラ科・写真右下)という花木が満開を迎えていました。ウワミズザクラ、イヌザクラの近縁種ですが、常緑で秋咲きという変わった存在です。写真は対岸の里道から中望遠のレンズで撮影しています。


ツツジの散策路に被さるようにして倒れていたコナラの処理をしました。先月の大雨の時に倒れたと思われるこのコナラ、根元の直径は40cmほどで、他の木々に囲まれて育っているため樹高が高い。しかも樹冠にはまだ葉が茂り、周囲の木と枝が交錯して絡み合っていて、処理の煩わしそうな状況でした。が、逆にこのおかげで幹が支えられ、浮き上がった状態で止まっていて手摺りが壊れずに済んだとも言えます。

作業はまず手摺りをはずすと同時に樹冠部を切り落とすことから始め、次に根元から順に輪切りにしていきました。2人が交代でチェーンソーを操作して切り進め、その間他のメンバーは枝葉を処理したり輪切りされた幹を道脇に並べたりで、90分ほどの作業でした。まだ少し後始末が残っていますがまた来週の続きです。

森の中でノコギリクワガタやルリタテハ(画像右下)が樹液をなめている姿を見つけました。かつてのセミの勢いはかなり弱くなってきましたが、この夏はいつまで続くのでしょうね。


夏休み明け最初の活動は竹の採取です。来る9月14日の日曜体験会「水鉄砲で遊ぼう」で使用する竹材確保のため、許可をいただいているすぐ近くの竹林まで出かけました。必要な量はそれほど多くはないので、作業そのものは30分程度で終了しました。後半は、虫生の森近くの歩道にせり出していたつる草や灌木の除去、夏休み中に倒れたコナラ大木の確認、今後の打ち合わせ等を行い、解散しました。久々に会員達の元気な話し声が谷に響いた半日でした。

森の中ではヌスビトハギヤブラン、シュウカイドウ、スズムシバナなどが咲き始めていました。


川西市清和台の商業施設トナリエにて23日土曜日に夏祭りが開催され、「虫生川周辺の自然を守る会」からも参加しました。紙芝居「紅葉のお話」を上演した後、木の葉を使って遊ぶ簡単な体験活動を実施。イチョウの葉に切り込みを入れてキツネ、コウモリなどを作ったり、タラヨウの葉にお絵かきするなどして、来場された方々に楽しんでいただきました。午前11時から1時間実施しました。


今日は夏の休み前最後の作業日、全員で虫生の森入口周辺の整備に取り組みました。作業前は地面もフェンスも様々な草が伸び放題でしたが(写真上段)、1時間余りの作業できれいさっぱり(写真中段)。フェンスのつる草はほぼ取り除かれ、地面に元々あったヤブランなどの草花が姿を現しました。これからうす紫の涼やかなヤブランの花を楽しめることと思います。つる草を除去されたヒヨドリバナにはまたアサギマダラを呼び集めてほしいものです。なお、写真下段の左は新しい掲示板が加わった入口のようす、右は本部基地前で開花し始めたノリウツギです。

このあと活動は8月第4週までお休みし、第5週の26日から再開の予定です。


環境や自然を身近に感じる体験イベント・展示の「川西市環境フェスタ」が、アステ川西市民プラザの6階アステホールで26日土曜日に開催されました。自然活動団体や企業など計25団体が参加する中、「虫生川周辺の自然を守る会」も出展し、多くの来場者に楽しんでいただくことができました。


今日は基地前広場の整備と遊歩道上の倒木処理に分かれて作業しました。その後倒木処理の方は早く終わったため広場の整備と合流し、全員で草刈、刈払に励みました。ただ、この日も熱中症警戒アラートが発表されるほどのひどい暑さ。作業は1時間余りで切り上げ、東屋で週末にある「川西市環境フェスタ」などの打ち合わせをしました。

ところでこの日もう一つ話題をさらったのが、前日から清和台の住宅街に出没しているサルです。クマほどではないにせよ、人の生活圏内に野生動物が現れると緊張感が漂います。動向が気になりますが、お互いに幸せな形での終結となることを願います。森の中では里道脇の大きなクサギが、白い可憐な花を咲かせ始めました。


虫生川周辺の里山保全地域には、森の自然を観察するための遊歩道を設置していますが、遊歩道以外の所にも観察、保存する価値のある魅力的な箇所がまだまだあります。今日はそうした箇所の1つである虫生川下流の川沿いに、とりあえずの「作業道」を設置するため、下見調査を行いました。

おおよそ決めてあるルートに沿って、道の取り方、草木の繁茂状態、駆除すべき樹木などを、菅原代表を中心にメンバーで確認しながら進みます。落ち葉の積もった地面はこのところの雨で滑りやすく、湿気の中、藪をかき分け進むのもたいへんでした。しかし見上げれば森の中は熱帯雨林のジャングルさながらの生命感! ちょっとした冒険心を味わいながら、下見調査は無事に終えることができたのでした。


毎月第2日曜に行う日曜体験会として、7月は『昆虫採集・観察会』を開催しました(1、8月はありません)。伊丹市昆虫館から野本康太氏を講師にお招きし、3組の親子連れを含む17人が参加しました。2023年に始まり、今回で3回目になります。

活動は日当たりの良い「基地前広場」周辺の草地と、森の木々に囲まれた「奥の広場」で行いました。講師の先生の舵取り、アドバイスに従って、トンボやチョウといった飛んでいる昆虫から樹液に集まる甲虫、葉陰に隠れているもの、朽ち木の中やその下に潜むものまで、いろいろな環境でくらす様々な生き物を見つけることができました。子ども達の期待通り、大きなクワガタも採集することができました。

今回も里山の中でのいろいろな発見を通して、親子で一緒にワクワクを味わうことのできた体験会でした。なお、今年はここで50種近くの昆虫や小動物を観察、確認できたという、講師の先生からの報告をいただきました


先日、すぐ横を通る道路から本部東屋まで電線を通す工事が行われ、発電装置やバッテリー等の操作から解放された、明るい東屋で活動できるようになりました。ただ、同時に電線に木々の枝葉が干渉することがわかったので、さっそく今日はそのあたりの整備に取りかかることになりました。

階段周囲の剪定、草刈りを含めて全員で作業し、小1時間で綺麗さっぱり。以前のいかにも「森の入り口」という風情もよかったのですが、一気に明るくなって一般の方々には入りやすく感じられるようになったのではないでしょうか。

階段の横ではたわわに実ったヤブデマリ(下中央)の赤い実が、まるで花のように鮮やかに輝いていました。


今日は手摺り修理グループと植物観察グループに分かれての活動でした。手摺り修理グループは前回の活動からの引き続きで、倒木の処理と合わせ8名で取りかかりました。暑さが心配されましたが、森の中での作業だったので日射の問題は無く、手摺り修理も調整を重ねながら予定時間内にほぼ完了しました。

植物観察は兵庫植物同好会より水田光雄氏をお招きし、7名の参加者で実施しました。森の中の小径を90分ほどかけて周り、30種以上の特徴的な植物が観察できました。写真(下段)はそのごく1部のミヤマウズラ、ヒメコウゾの実、ケアクシバの花です。


階段を下ると基地に電気が来ました。保全活動に役立てていきます。


今日は雨のため長らくできずにいた、コナラの倒木の撤去作業をしました。チェーンソーを使える3人の会員が段取りよく倒木を切断し、他の会員はその倒木をロープで移動させるなどの協力をして、1時間余りでだいたいの作業が終わりました。倒木によって壊れた手摺りの修復は次回以降ですが、付近にはまだまだ立ち枯れた木が散見されますので、こちらの方の処理も順次取りかかって行かねばなりません。心地よい森の景観を維持するのはたいへんですが、でも景観がすっきりすると森が喜んでいるようにも見え、こちらの心まですっきりしてきます。

森の中ではいよいよノコギリクワガタが登場。また、モリアオガエルの産卵が今もなお続いていますが、今日はどうしたわけかメスが卵塊の上にそのまま残っていました


生き物を観察しながら身近な自然の環境保全を学ぶ、「水辺の生物観察会」を虫生川にて開催しました。「川西いきもの研究会」の牛尾巧氏を講師にお招きし、10人が参加しました。2023年に始まり、今回が3回目です。

この日は特徴的な水生生物や外来生物の問題について学んだ後、虫生川に下りて生き物をたも網で採取。童心に帰って自然とのふれあいを楽しんだ結果、捕まえることのできた生き物は20種以上、水質調査の指標生物としては水質階級(Ⅰ)のサワガニ、(Ⅱ)のカワニナ、(Ⅲ)のミズムシ等があり、保全区域内の虫生川は水質階級としては(Ⅱ)のややきれいな水であることが確認されました。

その後捕まえた生き物は川に戻し、虫生川の豊かさを今後も守っていくという思いを皆で共有したのでした。


今年度、清和台中学校のトライやるウィークは1日のみとなり、生徒は3人の受け入れとなりました。「清中広場」の整備作業(ササ刈り、低木の伐倒)の他、日本の森林についての学習、森の観察などを行いました。生徒達にとってはふだんあまり接することのない環境だったようですが、森の魅力や森の不思議を少しでも感じ取ってもらえる機会になればなと思います。

森の中では、朝はまだ蕾だったササユリ(右下)が一斉に開花し始めました。また、エノキやハナイカダ(左上)の実も目に付きました。


恒例行事が4/8の総会から始まり、シロバナウンゼンツツジの公開、公開の反省会、小学校の体験学習と続いたので、通常の保全作業は7週ぶりです。その間に気になっていた、枯れた古木の倒伐等の森の整備を行いました。得られた丸太の1部は、来年地域で催されるとんど祭りに使われる予定です。

森の中では数カ所でウツギ(卯の花・左下の白い花)が咲き誇り、遠くからはホトトギスの鳴き声が聞こえてくるという、まさに夏の到来を実感させる情景でした。また、里道脇に伸びすぎたサンショウの枝を剪定しました。


2025/5/20 清和台小学校体験学習

先週の清和台南小学校に続き、児童35名の参加で体験学習を実施。森や動植物についての座学、森での植物観察、ササ刈りなどを行いました。

今年1番の暑さも、森の中の心地よい環境の中で、観察、作業にワクワクしながら取り組めました。

前日の晩に産み付けられたとみられるモリアオガエルの卵塊に驚いたり、開花し始めたコアジサイの香りにうっとりしたりと、未知のものに触れることのできた児童達の表情が印象的な学習会でした。
左上:モリアオガエルが今年も基地前広場の池に卵塊を産みました。右下:小さなコアジサイの花が咲いています。

2025/5/14 清和台南小学校 体験学習を実施しました。

児童30名が参加され、植物の話し・紙芝居など座学と、森で植物観察・笹刈りを体験してもらいました。