虫生川周辺の自然を守る会

シロバナウンゼンツツジ

守る会の活動の考え方

私たちは、虫生の森の特に豊かな多様性に合わせた保護活動を行い、次の人達・子供達に繋ぎたいと願っています。
豊かな緑の中での活動は、動植物を知り、触れることで自然への愛着が深まり、その協働の楽しさを深めればと思っています。

里山は整備を止めると元の暗い森に戻ってしまい、人を引き付けなくなってしまいます。
多様性豊かで、貴重種の生息する里山の自然を保護するための兵庫県方式に倣って、里山環境を整備しています。

虫生川周辺の自然を守る会では下記のような考え方で活動を継続していきます。

▼ 常緑樹を適度に伐採し、明るく人が豊富な植生を育む里山林に整備する
▼ 環境をかく乱する「周辺の住宅地からの侵入園芸植物と、外来種(外国種+地域外からの侵入種)」は必要に応じて排除する
▼ 貴重な植物や生き物の守り方を模索して、次々の世代へと伝えてゆく
▼ 人々が憩い、遊び、自然との共生を体験できる「まち山」として整備する
▼ 次を担う子供達に、自然体験活動を通じて自然に親しみ大切にする心を育むきっかけにしたい
▼ まち山・里山の自然を保護・保全する協働を楽しめる会員の集団となりたい

虫生川周辺の自然を守る会概要

川西市・兵庫県登録、2021年自然保護団体
兵庫県環境保全功労者知事表彰を受賞

団体名 虫生川周辺の自然を守る会
活動地 川西市清和台東3丁目
活動地は市に自然保護目的での整備許可をいただいています
代表 菅原 八重子
会員数 約36名(協力会員含む) 活動日には約12人くらいで整備しています
設立 2011年7月1日

守る会の活動の歴史

この森の整備をひとりで始め、仲間が集まり 2011年7月から不法投棄大型ごみの回収や通る隙間もない里道の清掃整備を始めました。

2015年から作業道兼遊歩道を整備開始。
さらに道や階段に手すりをつけ、シロバナウンゼンツツジを見ていただけるように遊歩道を整備しました。崩れやすい遊歩道整備は継続して実施しています。

シロバナウンゼンツツジ公開日

急峻な地形の上に崩れ易く、倒木も多く発生します。このことが、植生の更新を促して多様性が維持されてきたのだと話し合っています。
保全・保護活動を継続することで、植生の更新を促し他にないほど豊かな植物群落になってきたと自負しています。
森は急斜面で整備前は常緑樹が優勢な暗くて鬱蒼とした状態でしたが、常緑樹を 適度に伐採し、明るい豊かな植生の里山林が再生されました。

少なかったシロバナウンゼンツツジも、10年以上の整備が功を奏して、生育区域も 広がり、樹勢も強くなっています。4月半ばには一斉に小さな白い花が咲き美しい風景を一般公開で見ていただけます。
更に、シロバナウンゼンツツジ群生地奧の平らな「奥の広場」には、明るい里山林と広場を整備しています。
奥の広場には、時折出没するイノシシに食べられないようにササユリを保護・育成している区域や「昆虫ビオトープ」を作っています。
虫生の森を流れる「虫生川」には蛍が生息していますが、ホタルを育成するため餌のカワニナに給餌して、育て始めています。
入り口の階段を降りた「基地前広場」には、樹木を伐採し、イベント広場としても使える場と会員の憩いの場を整備しています。

今までの活動をまとめて発表した資料が以下ですので、是非ご参照ください。
2022年度2月8日活動報告改訂版、県民会館 

一般体験会作業日には、里山の豊かな植物と生き物を一般の方々にも見ていただいています。