虫生の森の植物たちと動物たち

名前が判らないものを見かけたら、画像の上で名前を見て、クリックして確かめてみてください。

シロバナウンゼンツツジ

シロバナウンゼンツツジ ツツジ目ツツジ科ツツジ属 半常緑低木
虫生の森では、主に急斜面に自生しています。葉は長さ1~2cmと小さく、花の直径も1.2~1.5cmで他のツツジ類と比べて小さい可憐で稀少なツツジです。
虫生の森には、コナラ・アベマキ群落に群生する真っ白な花をつけるシロバナウンゼンツツジが約2400株(2020年調査)も自生し、斜面一面に咲くさまは格別です。
開花時期はその年により前後しますが、見頃を迎える頃には一般公開もしています。
六甲山では標高300m以上の斜面に生育していますが、虫生の森では標高100m程度の低高度に加えて大群落で貴重さが際立っています。
紅葉も美しい

2024年の春に向けて、基地前広場近くの北斜面の整備を進めました。

シロバナウンゼンツツジが疎らに生えている基地前広場近くの北斜面の常緑樹を伐採し、適度に光が入り、他の植物との競争に優位になるようなシロバナウンゼンツツジの自生を助ける環境整備を進めました。

シロバナウンゼンツツジの群れ と 競うように咲くツツジ達
春が訪れると、まずコバノミツバツツジが咲き、次にシロバナウンゼンツツジ、ヤマツツジモチツツジと、4種のツツジの花が森を彩ります。

エドヒガン、ヤマザクラ、カスミザクラとの競演も見事です。
コバノミツバツツジコバノミツバツツジ 奥に咲くのはエドヒガン

シロバナウンゼンツツジシロバナウンゼンツツジ 急斜面を明るく整備して群落になりました。奥の方にはピンクがかった花も。

シロバナウンゼンツツジ 散策路を切り開いた切り口に生えてきました(奥のもそうです)。土に埋もれた種子(シードバング)が発芽、散策道の切り開きなどの攪乱が新たな命に役立っているのでしょう。
落ち葉に隠れた春の新芽(実生)に日が当たるようにしたり、近くの植物との生存競争に負けないように整備して、自生を助ける活動をしています。

ヤマツツジヤマツツジ
ハイキングなどで山に入り込むと見かけるツツジで、花を見かけると山の自然と触れ合っていると感じる山好きは多いはずです。


モチツツジ
葉を触ると細かな毛が密生していて、気持ち良いもちもち触感でモチツツジとか。 2022/5/15

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春の花, 植物